回天実物大レプリカと映画写真展






回天実物大レプリカ
 人間魚雷・回天は太平洋戦争末期に"天を回(めぐ)らし、戦局を逆転する"ために考案されました。路線バスの約2倍の馬力、最高速力は時速56km、重さ8.3トンの小型・軽量の高速兵器であり、他の魚雷の3倍以上の約1.55トンの爆薬を搭載でき巨大艦船も一撃で沈める威力を持っていました。
 基になったのは九三式魚雷で、これは酸素魚雷といわれ、終戦まで秘密に包まれていた高性能魚雷です。ハッチを閉めると操縦する以外は身動きが取れないほど狭く、水防眼鏡から敵艦の位置を確認します。
 周南市大津島、光市、平生町などには回天発射訓練基地が造られ、学徒や学生出身の予備学生、20歳未満の予科練出身者などの若者が全国から集まり厳しい訓練が日夜行われました。 終戦までに1,375人が訓練を受け、戦没者は106名を数えました。
 映画「出口のない海」の撮影のために回天の実物大レプリカが2基制作されました。周南市の岐山化工機株式会社が製作し、当レプリカはその内の1基で、もう1基は平生町の阿多田交流館に設置されています。

設置場所
  大津島巡航乗船場付近 地図を見る
【回天実物大レプリカ概要】     
     ○全 長  14.5m
     ○直 径  1.0m     
     ○重 量  3,300kg



回天操縦室模型
 この模型は映画「出口のない海」で実際に市川海老蔵さん(並木浩二役)や伊勢谷友介さん(北勝也役)などのキャストが搭乗し撮影されたものです。この模型を製作するため配給会社である(株)松竹の美術スタッフは、世界で唯一、回天の船内が当時のまま保存されているアメリカのシアトルに行き、緻密、忠実に船内を再現させました。もちろんこの模型は日本で唯一のものであり、歴史資料的に非常に価値の高いものです。 映画の中での回天出撃のシーンではキャストの熱演と操縦室の暗く狭い雰囲気により、悲しくも緊迫したシーンが撮られています。映画をご覧になる際は、回天操縦室内でのシーンに是非ご注目いただければと思います。
 佐々部清監督はこの映画を撮られるにあたり、何度も周南市大津島の回天記念館、回天発射訓練基地跡を訪れられ、当時の様子を研究されました。当初は回天を通じてさらに戦争の悲しさ、虚しさを感じられ、その内容の重さのため作品を撮られることをためらわれていましたが、大津島に何度も訪れるうちに戦争、そして回天というものが確かに存在したという歴史的事実を伝えていかなければならないという想いが大きくなり、作品を撮られる決断をされました。

設置場所
  大津島回天記念館内
【回天操縦室模型概要】  
    ○全 長  3.5m 
    ○直 径  1.25m 
    ○重 量  700kg