知っ得!しゅうなん再発見 第1回
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第1回 おみくじの故郷・周南市かの

初詣、合格祈願、お祭りetc・・・皆さんも1度は神社やお寺にお参りに行ったときなどに、おみくじをひいたことがあるのではないでしょうか。それらのおみくじが、どこで作られているのかご存知ですか?


JR山陽本線徳山駅から車で北へ約40分、自然豊かな緑に囲まれ清流の美しい音が聞こえてくる周南市鹿野地域に、女子道社という会社があります。実は全国の神社仏閣においてあるおみくじの大半はここ女子道社で作られています。さらに驚くことに作業は全て手作業で行われているのです!主に近隣の農村の主婦たちによって、ひとつひとつ手折りで丁寧に仕上げられ、紙折り機など一切使わないその作業風景からは、創業当時の趣がそのまま伝わってきます。繁忙期には60〜100人もの方が交代で作業し、ベテランの方になると1日に5,000〜6,000枚のおみくじを折られるそうです。


女子道社の歴史は明治時代までさかのぼります。男尊女卑の風潮強い当時の世相にあって、先々代の二所山田神社の宮司宮本重胤さんは、神道には本来女性をけがれとみなす思想はなかったことから、女性神主の登用を提言し、女性参政権をいち早く訴えました。女性を対象とした全国組織『敬神婦人会』を設立し、女性の自立を主張、その教化の一環として明治39年機関誌『女子道』を発刊しました。そしてその資金源として考えられたのがおみくじであり、女子道社が創業されました。


心を込めて折られたおみくじは神社に祀られ、清めの儀式の後、日本全国だけでなく、遠くはハワイまで発送されます。おみくじの種類は全部で18種類。先々代が明星派、先代がアララギ派の歌人であったこともあり、和歌を織り込んだみくじをはじめ、金みくじ、赤みくじ、振り出し用みくじなどの他、外国人観光客や学生向けの和英文みくじ、催事・イベント用の開運みくじなど、時代の変化や人々のニーズに応じたおみくじを発案しています。また、羽車式みくじ機、電動式みくじ機などのおみくじ販売機の製造も行い、現在まで多くの神社仏閣へ納品しています。


三代目宮司宮本公胤さんは「おみくじは占いではありません。たとえ、凶が出ても縁起が悪いと落ち込むことも、大吉が出て有頂天になることもありません。内容をよく読み、反省すべき点は反省し、励ましのお言葉として受け止め、日々努力を怠らないことが大切です。」とおっしゃられています。


文明が進んだ現代においても人々に愛され親しまれ続けるおみくじ。その理由は、手作業にこだわり、心を込めて作られていることにあるのかも知れません。



[近場の観光スポット]
 
  漢陽寺、長野山緑地公園、石船温泉、せせらぎ豊鹿里パーク等

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清流通りにたたずむ女子道社


全てのおみくじは手作業で折られる


全国への発送を待つおみくじ


おみくじの種類は現在18種類


熟練の技師により販売機が作られる